そうですね。もちろんそれは素晴らしい目標なので大事にしてほしいんですが、実は本当の「やりたいこと」ではない場合も多いです。
以前、進路を考える授業の中で「社長になりたい」と言った学生がいました。目標があるのはいいことですが、その一方で「面接でそれを言ったらどうなるだろう?」と考えると、もっと違うアプローチのやり方がある気がしました。
よく話を聞いてみたら、今度は「お金持ちになりたい」ということばが出てきて。それをさらに突き詰めたら「母国にいる子どものためにお金を稼ぎたい」が本音だったんですね。面接ではこのことばを伝えたほうが絶対にいいし、より本質に近い気持ちだから、相手に自分の人間性をわかってもらえますよね。
でも、こうした「結果に至るまでに考えていること」を言語化する力は、少しずつ身につけていくしかありません。そこの手助けを意識することが大切ですね。